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産婦人科 無痛分娩(麻酔科)

上田病院では安心して帝王切開術や
無痛分娩していただけるよう麻酔科も標榜しています。

診療体制

無痛分娩の方法

当院での無痛分娩は原則、硬膜外麻酔によるものです。無痛分娩は医療的介入をする行為であるため、スタッフの多い時間帯に出産して頂く事が安全と考え、当院では平日の日勤帯の計画分娩を原則としております。妊娠36週前後の妊婦健診にて無痛分娩可能か評価し、出産する日程を決めます。出産する時期としては正期産と呼ばれる予定日前後になります。夜間、休日の陣痛発来(計画分娩で決めていた日より早めになった)などについても全力で対応するようにしております。

スタッフの体制

2011年10月に上田大介が当院の無痛分娩を立ち上げました。2015年10月より宮本和尚が加わり、2018年4月より上田智弘が着任したため、現在3人体制にて診療致します。3人とも産婦人科の専門医でありますが、無痛分娩の管理を得意分野とし、無痛分娩の経験がある助産師も数多く在院させ、原則365日24時間対応出来るように努力しております。

  • ■ 産科麻酔医師[麻酔管理者](3名)
    上田大介 / 宮本和尚 / 上田智弘
  • ■ 助産師(31名)

2023年12月現在

JALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)Webサイトにて掲載

当院は以下の項目を満たした上で無痛分娩取扱施設の一覧に掲載されております。

  1. ① 診療上の責任が明確であること
  2. ② 無痛分娩を担当する医療スタッフの技術的水準が担保されていること
  3. ③ 必要な設備、医療機器等が整備されていること
  4. ④ 担当する医療スタッフが認識を共有した上でチームとして対応できること
  5. ⑤ 無痛分娩に関する十分な説明が妊産婦に対して行われることが必要である

無痛分娩の実績(過去10年間)

無痛分娩では年間約250〜750人の赤ちゃんが誕生しております。
当院の過去10年間では、無痛分娩開始してから帝王切開術にる確率は約1.8%で100人に1~2人になっております。

西暦年

無痛分娩件数

総分娩件数

2014年

無痛分娩件数
332件
総分娩件数
1,846件

2015年

無痛分娩件数
444件
総分娩件数
1,986件

2016年

無痛分娩件数
535件
総分娩件数
2,117件

2017年

無痛分娩件数
498件
総分娩件数
1,988件

2018年

無痛分娩件数
252件
総分娩件数
1,536件

2019年

無痛分娩件数
349件
総分娩件数
1,664件

2020年

無痛分娩件数
406件
総分娩件数
1,734件

2021年

無痛分娩件数
578件
総分娩件数
1,787件

2022年

無痛分娩件数
618件
総分娩件数
1,816件

2023年

無痛分娩件数
738件
総分娩件数
1,900件

施設の無痛分娩に関する説明と同意書

PDFのダウンロードはこちら

自然分娩時の痛みの経路

分娩第1期(初産婦の場合、通常約10〜12時間程度かかります)

分娩第1期とは陣痛発来(お腹の痛みが規則的に10分以内に来る事)から子宮口全開大までの事を言います。その時の痛みの経路は交感神経を介して胸髄神経の10番から腰髄神経の1番で脊髄に至ります。
簡単に申し上げると、お母さんはお腹や腰が痛くなります。

分娩第2期(初産婦の場合、通常約2〜3時間程度かかります)

分娩第2期とは子宮口全開大から赤ちゃんの出産までの事を言います。その時の痛みの経路は陰部神経を介して仙髄の2番から4番の範囲で脊髄に至ります。
簡単に申し上げると、お母さんはお腹や腰の痛みに加えて、陰部(おしも)が痛くなります。

硬膜外無痛分娩

上記の通り、自然分娩時の痛みの経路は2種類あります。無痛分娩においては、分娩第1期、分娩第2期の両方の痛み(痛みの経路の2種類共)を取り除くために、硬膜外腔と呼ばれる脊髄神経の近くに、カテーテルを挿入しそこから鎮痛薬を注入致します。鎮痛薬を投与すれば痛みは緩和致します。

無痛分娩出産の時期及び外来受診

経膣分娩可能か判断→可能→妊娠36週前後:無痛分娩可能か評価→可能→妊娠37週前後:無痛分娩での計画出産

患者様が無痛分娩をご希望され、経腟分娩可能と判断された場合に無痛分娩可能かどうか判断致します。出血し易い方、感染徴候のある方、大きな子宮筋腫のある方、側弯症の手術をされている方等、無痛分娩が難しい方もおられます。

妊娠36週前後の健診で今後に無痛分娩(経腟分娩)可能か評価致します。
妊娠36週以降は原則、毎週決められた曜日に病院に通って頂き、出産する日を決定して行きます。出産する時期としては分娩予定日前後の正期産といわれている時期です。妊娠週数でいうと妊娠37週以降です。

尚、当院の無痛分娩は計画分娩が原則です。夜中に陣痛発来し、すぐに出産となった場合は無痛分娩が間に合わない場合もあります。また、休日で担当医が病院の近くに不在の場合は、無痛分娩出来ない事もありますのでご了承ください。詳細は上田大介・宮本和尚・上田智弘の外来を受診して下さい。

無痛分娩を希望されているすべての患者様が、安全に満足して出産していただくため、毎月の無痛分娩の数に制限が必要と考えております。当院の無痛分娩は原則完全予約+計画分娩での出産となっているため、なるべく早めの予約をお願い致します。
尚毎月の無痛分娩の制限に関してのお知らせについては、ホームページと産婦人科受付にてご確認をお願いします。

無痛分娩の制限について
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