出産について
当院での出産方法は自然分娩が一番多く約60%、無痛分娩が約25%、帝王切開術が約15%となっております。
安心して帝王切開術や無痛分娩していただけるよう麻酔科も標榜しており、麻酔科標榜医も3名います。(2018年4月現在)
帝王切開術をされる場合にも硬膜外麻酔を併用することも可能です。産科の担当医師に気軽にご相談ください。
自然分娩
出産というものは、病気ではなく、本来人間以外の動物でも自然に行っている一種の生理現象と言えなくもありません。
当院ではできるなら自然分娩をするのが一番自然で安全だと考え、自然分娩をお勧めしています。
なお、フリースタイル分娩も取り入れています。会陰切開等医学的介入はなるべく避けるよう心がけています。
無痛分娩
ご希望の方には無痛分娩を行っています。当院での無痛分娩は原則、硬膜外麻酔によるものです。詳しくは担当医師にご相談ください。
担当医が学会出張等で稀に不在のときは、急なお産の無痛分娩をできないこともあります。
帝王切開術
一般に経膣分娩(自然分娩・無痛分娩)での出産が困難と判断された場合は帝王切開術での出産となります。
立会分娩をご希望される方はお申し出ください。ただし、帝王切開術の際は人数制限等があります。
入院日数は普通分娩の場合5泊6日、帝王切開の場合は8泊9日となります。
出産育児一時金直接払い制度
当院では、出産時に支払う入院費用の準備金ができるだけ少なくて済むよう、「出産育児一時金等の医療機関等への直接支払制度」をご利用いただくことをお勧めしています。
妊婦の方がご加入されている医療保険者に、当院が妊婦の方に代わって出産育児一時金(※)を請求いたします。
手続きについて手数料はいただきません。
退院時に当院からご請求する入院分娩費用の総額が一時金(50万円)の範囲内であれば、現金等でお支払いいただく必要がなくなります。
詳しくは受付にてご説明させていただきます。
家族出産育児一時金、共済の出産費及び家族出産費を含みます。
出産育児一時金直接払い制度のしくみ
高額療養費制度
高額療養費制度とは、医療機関へのひと月の支払い金額が一定の上限を超えた場合、その超過金額を国が支給してくれる制度です。
帝王切開術よる出産には、「治療」が必要とみなされるため、高額療養制度の対象となり、自己負担額を軽減することができます。
妊娠中に帝王切開術による出産が決まった場合は、事前に申請いただき、認定証をお受け取りの上、当院にご提示ください。
出産時に急遽帝王切開術に切り替えた場合は、事後申請することも可能です。
支給される金額や負担限度額は収入などによって異なりますので、詳しくは保険組合または役所にご確認ください。
普通分娩は対象外となります。予めご了承ください。
限度額適用認定証の申請等の流れ
産科医療補償制度
産科医療補償制度とは重度の脳性麻痺の補償制度です。
分娩に関連して重度の脳性麻痺が発生した場合、その赤ちゃんに対する補償を保険会社が速やかに行うという制度です。
この制度は、患者様の個人加入ではなく医療施設単位での全員加入制度で、全国全ての医療機関が加入の対象となっています。分娩医療機関がこの制度に加入することにより、その施設で分娩された方すべてが対象となります。
当院で出産されたお子さんが万一重症の脳性麻痺になった場合、日本医療機能評価機構からご家族に3,000万円(20年分割)が支払われることになります。
ただし、原則として出生体重が1,400g以上かつ在胎週数32週以上で生まれた赤ちゃんが、分娩時のトラブルによって脳性麻痺となってしまった場合にのみ適用されますので、赤ちゃんの先天的な異常や分娩後の感染などの新生児期の異常に起因するものは、補償の対象外となりますのでご注意ください。
指 導
ご入院中に各種指導を行います。ご心配な点等ご相談ください。
授乳・
乳房マッサージ
- 担当スタッフ
- 助産師・看護師
沐 浴
- 担当スタッフ
- 助産師・看護師
育児(お茶会)
- 担当スタッフ
- 産科医・小児科医・看護師長
調 乳
- 担当スタッフ
- 栄養士
服 薬
- 担当スタッフ
- 薬剤師
退 院
- 担当スタッフ
- 産科医・小児科医
里帰り出産
当院では里帰り出産される方も、他院へ里帰りされる方も、どちらも受け入れています。
一般に里帰り分娩にて当院で出産する場合は妊娠34週(出産予定日の6週間前)くらいには里帰り受診するようおすすめしています。何か特別な事情や症状がある方は、現在かかっておられる主治医と里帰り受診の時期について、ご相談されることをおすすめします。
その他
当院は、兵庫さい帯血バンクの提携病院です。
さい帯血バンクとは
さい帯血バンクは、採取されたさい帯血を処理・凍結保存し必要な検査を行った上で、患者さんに適合したさい帯血を移植病院に提供しています。凍結保存されたさい帯血の情報(細胞数、HLA、血液型等)は、「造血幹細胞移植情報サービス」のホームページに登録・公開されます。
移植病院は、登録されたさい帯血から患者さんに適合するさい帯血を選び、移植治療を行っています。
兵庫さい帯血バンクHPより抜粋
兵庫さい帯血バンクHPはこちら兵庫さい帯血バンクHPより抜粋